ハイブリッドカー

今、一般的に経済的と言われる車はガソリンエンジンとニッケル水素バッテリーによるモーター駆動を組み合わせて動力としているハイブリット車です。

現在、日本の国策として環境に配慮した排気ガスの排出量が少ないハイブリッドカーなどの車には、自動車に掛かる税金の減税措置が取られています。 いわゆるエコカー減税と呼ばれるものです。

ここでは、今まで乗っていた車を売却して乗り換えをする際に、低ランニングコストでお財布に優しい乗り換え用の車について考えてみたいと思います。

ハイブリットカーってホントにお得なの?

現在、ハイブリットカーの販売価格は一般的なガソリン車と比較すると機構が複雑だし、部品点数も多くなるため割高です。

ですが、ハイブリッド車はそれを補うような形で、エコカー減税の適用を受けることができます。 最大で自動車取得税と重量税は全額免除、そして自動車税は75%もの軽減を受けることができます。

エコカー減税だけに注目をすると、ハイブリッド車はランニングコストが低くなりお得な印象を受けます。 ですが、バッテリーは経時変化するものであり、10年を待たずして交換をする必要があります。

この交換費用ですが、工賃を別としても15万円程度はみておいた方が良いようです。 現在のハイブリッドカーはエコカー減税の適用を受けることができるので経済的ですが、もしこの減税が無ければバッテリー交換などにより低ランニングコストでの運用は出来ないと考えた方がよいでしょう。

これから発売される電気自動車について

電気自動車は、モーターだけで動くので環境に優しいと言われています。

ですが、この点も良く考える必要があります。 確かに、電気自動車はガソリン車の様に排気ガスを排出しません。 一見すると、電気自動車は空気を汚さないクリーンなイメージがあります。

ですが、電気自動車に充電する電気を作り出す時のことを考える必要があります。 原発が停止している今の日本では、安定した電気供給の為には火力発電が欠かせません。 火力発電は、原油や石炭などの化石燃料を燃焼させることで電気を生み出しています。 火力発電の場合だと電気を作り出す時に空気を汚しているので、電気がクリーンエネルギーかと言えば、そうとは言えません。

核融合による発電が実現するにはまだまだクリアにしなければならない問題が多々あり、核融合による発電の実用化は当分先の話しとなります。 ですから、現時点では原発を動かさない事には電気がクリーンエネルギーだとは言えません。

原発反対論者は、原発は事故が起きたら大変だと言いますが、資源の無い日本には低コストで電気を生み出すには原発しかないのが現実です。 福島で原発事故がありましたが、原発が悪いのではなくその運用方法に問題があったのだと思います。

個人的意見ですが、原発は海岸近くの地下深くに作れば良いのではと考えています。 そうすれば、冷却用の海水は確保できるし、万一放射能漏れなどによる大事故が発生した場合には、そのまま埋めて廃棄するという選択をとることができます。

日本のエネルギー問題を考えると低コストの電気エネルギーは不可欠です。 今後、遠くない将来に電気自動車が主流となりますが、原発あっての電気自動車だと思います。 火力発電だと環境悪化と電気料金の高騰は避けて通ることはできません。